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2022.10.04

【連載】リフォームで追求する快適な住まい(第3回)

「先日、温泉宿に泊まったんですけど、湿気がすごくて驚きました」というDさんご夫婦。「帰宅したらわが家の空気がさわやかで、”まるでリゾートホテルみたい”と思いました」と妻のKさんは笑います。というのも、リフォーム前とリフォーム後で、室内の快適さがまったく違うのを感じたから。

「気密性や調湿、遮光なども、リフォーム前後で劇的に変わりました。以前は、夏の日差しが強くて室内も暑くなり、虫まで出ました。それが今年は、夏はほどよく遮光されていて涼しく、冬は日差しが多く入って寒くないんです。天然木フロアと畳のおかげで、湿気もクリア。虫もまだ出ていません(笑)。これって、古い家に住む一番のデメリットがクリアできたってことじゃないですか?」

実はもともとお願いしようと思っていた工務店があまり気密性を重視していないと感じたこともあり、家の気密性に強い会社はないかと調べて出てきたのがスウェーデンハウスリフォームだったのだそうです。

ただ、夫のDさんはフランス出身。フランスでは、自分たちの手で塗装や機器の交換などのリフォームはしてしまって、家づくりにあまりコストをかけないことが多いそうで、日本の家づくりにかかる費用に驚いていたといいます。そんなDさんも、「家の気密断熱性能は自分たちでは高められないからね!」と、スウェーデンハウスリフォームに頼んだ意義を感じていたとか。

「夫がおうちをつくる中ですごくこだわっていたのが高気密高断熱なんです。それがなければ、いくらおしゃれな家をつくったとしても意味がないよと言っていました」と当時をふり返るKさん。その結果、おしゃれでありながら快適なD邸が完成したのです。

今回は、スウェーデンハウスリフォームの強みや構造基準にも着目しながら、D邸のリフォームのポイントをご紹介します!

DATA
築年数 46年 工期 約3ヶ月
工法・構造 在来工法

スウェーデンハウスリフォームの住まいづくり

リフォームは見た目に美しくするだけではなく、家の性能を高めることができます。それもまたスウェーデンハウスリフォームの得意分野です。

D邸の広いリビングダイニングで印象的なN字型の筋交いは、スウェーデンハウスリフォーム独自の厳しい構造基準から、2部屋を1つにするときに必要になったもの。デザイン性を高めることで、構造上の筋交いも素敵なインテリアの一部になりました。

Dさんご夫婦たっての希望だった薪ストーブも、スウェーデンハウスリフォームでは依頼を受けることが多く、扱いに慣れているアイテムです。設置場所は、以前縁側だったところに段差ができてしまうことを逆に利用して、土間にするという画期的なアイデアから生まれました。

「緑を置いていて水をこぼしても気にならないし、外からちょっと靴でも入れるし、土間ってすごく使い勝手がいいんですよ」とKさん。土間は重い薪ストーブを設置するのに適しているだけでなく、観葉植物などを置くのにもちょうどいい場所になっています。また土間は土間でも、床下までしっかり断熱施工がされているので、冬に冷えることがないというのもうれしいポイントでしょう。

玄関の突き当り、勝手口に設けたガレージにも、しっかり気密・断熱施工がされました。そのため、ここをストックルームとして食品などを置いておくことができます。玄関に設けた大きなシューズクローゼットにも収納力はありますが、お客様が出入りする場所でもあるので、それとは別にこのスペースを設けたのは正解だったというKさん。

「ふたりとも山登りとかが趣味なので、その道具や、庭仕事の道具なども置いておける使い勝手のいいガレージです。壁は自分たちでカスタマイズしたいから、あえて何もしないでもらいました」

インダストリアルな雰囲気の大きなペンダントライトを吊り下げて、自転車置き場にもなっているラフさがまたおしゃれ。むき出しの壁には、Dさんの故郷のお母様が描いた水彩画などもさり気なく飾られています。

気密断熱性能を高めて、窓を効果的に配置

壁や床に断熱材を入れたり、窓を複層ガラスにしたりと、気密断熱施工をしっかりすることでリフォームの可能性も広がります。たとえばD邸のバスルームは、見晴らしのいい庭が眺められるようにと、大きめの窓があるユニットバスを選ぶことができました。

それぞれの窓の必然性を考えながら配置していくことも大切です。D邸の階段には明り取りの窓がありますが、ここはあえて固定窓にしたことで見た目にもすっきりとして、お手入れも楽になりました。

寝室などは、あえて開口部を減らして落ち着きのある空間に。以前はベッドの頭上の壁にも窓がありましたが、そこをふさいだことで寝室にもふさわしい採光となり、好きな絵も飾ることができるようになりました。 また、2階のトイレの窓には樹脂サッシの内窓をつけて、寒さ対策も万全です

一つひとつの仕様にこだわってつくり上げたわが家

D邸が建てられたのは宮城県仙台市。大震災の記憶も残る街だけに、ご夫妻にとっては耐震性も気になるところでした。

「キッチンも、地震が怖いのでオープン棚にはしたくないなと思って」とKさん。カウンターの背後には、すりガラスの引き戸で奥行きも感じられる大容量のパントリーが設けられました。食器類などだけでなく、冷蔵庫からオーブンから、ジャガイモなどの野菜もストックしておける便利な場所となっています。

「地盤が固いというのもあるんですけど、この間少し大きい地震があったときにも1個も食器が落ちたり割れたりしなかったんです。耐震リフォームもしっかりしておいて良かったなと思っています!」

また、D邸は細かなディテールにもこだわってつくられています。たとえば、天井の廻り縁がなく、全部織り込んだ形で美しく仕上げていたり、床に接する巾木をあえて天井側に使うような細いものにしていたり。

リビングに入ってすぐ脇にあるニッチは、「ここにリビングで使うリモコンを全部集約したい」というご希望から、ドアにぶつからないように凹ませる形で設けられました。スイッチをあえて上下にカチカチと動かすレトロなタイプのものにしたのも、Kさんのこだわりです。

取材の後、DIYでアクセントクロスを入れた写真が届きました。

Before
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After(写真:Kさん提供)
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ランドリールームも、壁面にブラックのアイアンバー足したことで、機能性アップして使いやすくなったそう。

BEFORE
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AFTER(写真:Kさん提供)
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このように、すべてを完成させてしまうのではなく、自分たちでカスタマイズして変化を楽しまれているのもD邸の魅力です。

ランドリールームにあるちょっとした収納も、とても重宝しています。入り口から目隠しになる奥の壁際に設けられた壁面収納で、置くものに合わせられる可動式の棚も便利。それぞれのスペースを実に効率的に生かした設計です。

写真:Kさん提供
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写真:Kさん提供
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こうした小さなこだわりも積み重ねて、Dさんご夫婦らしい暮らしが垣間見える快適な住まいは完成しました。いろいろと参考になるアイデアも多かったのではないでしょうか。ぜひご自宅のリフォームの際には、ヒントにしていただければと思います。

Kさんから嬉しいコメントをいただきました。

「当初は、私の好みのテイストと違うと思ったスウェーデンハウスリフォーム。だけど、担当さんからの『辛い治療中にリフォームするんだから、楽しくしましょう!』という言葉が、リフォームをお願いする決め手になりました。その言葉通り、最後まで、私だけじゃなく、私の家族、業者様の間に立ち、熱心に寄り添ってくれた担当さんの配慮に感動しました。家づくりは『人』ということを学びました。」

お二人の想いをカタチにするために、二人三脚で取り組んだ住まいづくりの全容を、これまで3回にわたってご紹介しました。
リフォームで快適な住まいを作り上げたいとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

《過去2回の連載はこちら》
第1回「『カルペ・ディエム』を実践するためのリフォーム」
https://swedenhouse-reform.co.jp/column/relive15_2-1/

第2回「古いものを大切に、和のテイストも上手にとり入れて」
https://swedenhouse-reform.co.jp/column/relive15_2-2/

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