2024.12.20
思い出をそっと胸に
「古きよきもの」をプチリフォーム
建具や家具は、リフォームしながらお気に入りのものを残す方法があります。
「すべて新しいものに交換してしまうのではなく、家族の思い出や歴史を刻んだものを残したい」
そんな想いにこたえる、過去と未来をつなぐアイデアをご紹介します。
家具のリメイク
新築時から使い続けてきた1枚板のダイニングテーブルをリメイク。
カントリー調のデザインでしたが、天板だけ残してアイアンの脚に取り替えることで、リフォーム後の洗練された空間にも似合うテーブルに生まれ変わりました。
建材の再利用
キッチンの扉や玄関ドア、家具の一部など、リフォーム前の建物に使われていた建材をリフォーム後の空間に組み込むことで、家族の歴史や思い出を受け継ぐリフォームをすることができます。
こちらは交換前のキッチンで使われていた吊戸棚の扉を、天地逆さまにして収納扉にしたもの。
住まいの顔であった玄関の親子扉も、それぞれパウダールームとキッチンの意匠として残した実例。
扉としての役目は終えても、カタチを変えてインテリアの一部として生き続けています。
リビングの造作家具はパネルヒーターの目隠しとして生まれ変わりました。
椅子のリペア
家族で受け継いできたソファや愛着のあるスツール。使い続けるうちに張地やバネが傷んできますが、生地の張替えやクッション、バネの交換、木部の研磨などリペアすることで長く使い続けることができます。
せっかく生地を交換するなら、そのときのインテリアや好みにあわせてカラーセレクトすると、室内空間にも統一感が生まれます。
古いものをアレンジする魅力
こちらはお施主さまのご実家にあった一枚板を切り出して造作したウォールハンガー。味わいのあるアンティークのフックを探し出して組み合わせました。古いものを活かして新しいものを生み出す、素敵な実例です。