無機質なワンルームマンションが一変!
木のぬくもりにあふれたヨット仲間が集う住空間
ご自身の船を置くヨットハーバーの近くにワンルームマンションを購入され、ヨット仲間が集まれるクラブハウスにしようと全面リフォームされたKさん。必要最低限のミニキッチンとユニットバスがあるだけだった簡素な空間が、海と自然をテーマに生まれ変わりました。
リフォーム面積 | 32㎡(9.68坪) | 築年数 | 33年 | |
---|---|---|---|---|
工法・構造 | 鉄筋コンクリート造 | 工期 | 約2ヶ月 |
現役引退を機に再燃したヨットにかける情熱
現在70代にさしかかったKさんですが、実はヨットを再開されたのはつい最近のこと。お仲間と一緒に数々のレースに出て成績を残されていたのはもう数十年前になるそうですが、それからお仕事が忙しくなり、なかなか時間がとれないなかで泣く泣く船も手放されていたのです。
しかしそれから時を経て、現役を引退されてからようやく自分の時間ができたKさんは、当時のヨット仲間の1人と新たなヨットチームを結成することを決意します。そこには、かねてより胸に抱いてきたある想いがありました。「この素晴らしいヨット文化を、しっかりと後進に引き継いでいきたい」という壮大な夢です。
やると決めたら、そこはもちろん本格的。おふたりで新たなチームメンバーを募り、フランスで造ったヨットをはるばる日本まで取り寄せました。チームメンバーが寝泊まりできるクラブハウスとして、このマンションも購入。単に寝泊まりできるだけではなく、そこはミーティングや食事をするために居心地の好さも追及したいと、今回のリフォームをされたのです。
もともとご自宅がスウェーデンハウスで、その良さを熟知されていたKさんは、他の住宅メーカーの戸建てやマンションもスウェーデンハウスリフォームが手掛けていると聞いて、それならぜひとこちらのリフォームも依頼されました。
32㎡の空間に生活で必要な機能を効率よく盛り込んで
天然木を基調に、鮮やかなオーシャンブルーをアクセントにしてコーディネートされた空間。見晴らしのいいルーフバルコニーに続く窓には、断熱性を高めるため内側にペアガラスの樹脂サッシが設置され、壁にも断熱材が入りましたが、あわせて木のステップも造作。外に出やすいばかりでなく、ちょっと腰かけて憩うこともできる場所になりました。

部屋の中心にはダイニングテーブルが据えられ、料理に腕がふるえるよう、十分な大きさのキッチンも設置。こまかなところでは用途に合わせてコンセントを増設するなど、32㎡のコンパクトな空間に必要な機能が効率よく盛り込まれました。
リゾートマンションのリフォーム実例としてはもちろん、住宅としてのマンションリフォームのお手本にもなる、充実した心地好い空間です。