生活のデザイン
ブームを超えて、すでにスタイルのひとつとして
日本に定着した感のある「北欧デザイン」。
長く愛されるようになった最大の理由は、
限りなく機能を追求するなかで生まれた、生活のデザインだから。
「良いものを長く使う」という精神が息づくプロダクトの数々からは、
日本人が大切にしてきた「用の美」に通じる感性を見い出すことができます。
素材を生かしたシンプルなデザイン
豊かな森に覆われ、木材という天然資源に恵まれた北欧の国々では、
家具や内装インテリアに木が取り入れられてきました。
北欧デザインの源流は8世紀のバイキング時代にある
という見方もあるように、航海用の木造船の造船技術をはじめ、
建築、家具にいたるまで
さまざまな木材加工の技術が培われました。
こうした歴史的な背景に加え、
自然からの贈り物である木を大切にするため、
「良いものを長く、受け継ぎながら使っていく」という精神が育ちました。
シンプルで実用的、飽きのこない暮らしのデザインが
日本人のこころをとらえる大きな魅力なのかもしれません。
自然を愛するこころに溢れたモチーフ
美しい森や湖に囲まれた豊かな環境の中で育まれた
北欧の人々の自然を愛するこころ。
北欧のテキスタイルや内装インテリアには、草花や動物など
自然をモチーフとしたデザインが多く用いられています。
シンプルな線や図形を組み合わせた幾何学模様も特徴のひとつ。
自然美を生かした色づかいと、あたたかみのあるデザインで
印象的でありながら居心地の良さを感じさせるインテリアが
北欧デザインの魅力と言えるでしょう。
暗く、長い冬から生まれたあかりの技術
厳しい寒さと長い夜に閉ざされる北欧の冬。
日照時間も短い中、北欧の人々はインテリアにおける照明の役割を
非常に重要なものとして捉えています。
室内全体をまんべんなく照らすのではなく、
キャンドルやライトなどを適切な場所に置き、
光と影の効果を上手く取り入れ、
生活のシーンに合わせた空間を作り上げます。
北欧の厳しい冬の中で育まれた感性が、
ルイス・ポールセンやレ・クリントなど、
名作と呼ばれる、器具自体の美しさが際立つ照明を生み出しています。
「用の美」
それは日本と北欧に通じる感性
日本でも、住まいを選ぶときに
「リノベーション」という方法を考える人が増えてきました。
スウェーデンハウスリフォームでは、北欧デザイン
の一番の魅力である「良いものを長く使う」という精神を大切に、
長く使い続けられる、安全で快適な住まいをリフォームで実現します。