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2020.11.16

イタリア製のタイルで彩られた水まわりのインテリア

耐久性や耐候性、防水性に優れたタイルは、水まわりの仕上げ材によく使われる素材です。
最近では、ベッドルームの壁面にモザイクタイルをあしらったり、リビングの床をタイルにしたり、インテリア素材としての幅も広がってきましたね。

日本でもポピュラーな内装材となりつつあるタイルですが、イタリア、スペインなどヨーロッパの国々では、イスラム世界よりタイルがもたらされた中世以降、地域ごとに特色のあるタイル文化が開花し、建築素材としてさまざまな趣向を凝らしたタイルが生まれました。 イタリアやスペイン、トルコなど地中海沿岸の国々を訪れると、歴史的建造物はもちろん、ホテルやレストランなどでもタイルを基調としたモダンなデザインの空間に出会うことも多いのではないでしょうか。

そして現在でも、イタリアは世界一のタイル輸出国。
今回はイタリア製の輸入タイルをふんだんに用いた築30年のスウェーデンハウスのリフォーム実例を、タイルを使う場合のポイントとともにご紹介します!

数種類のタイルを組み合わせて空間づくり

形や色、サイズのバリエーションが豊かなタイル素材。
アクセントとしてタイルを使う場合、異なる素材のタイルを組み合わせて使えば変化に富んだ空間を作り上げることができます。
タイルを使う場合は、ケース単位での発注になるため、材料が余ったときには張る場所を追加するという方法も。
こちらの実例では洗面台のモザイクタイルが余ったため、キッチンの壁面にアクセントを加えました。

モザイク壁画で有名な世界遺産の街ラヴェンナのある
エミリア・ロマーニャ州の工房でつくられたモザイクタイル

キッチンと洗面台に使われたモザイクタイルは北イタリアのエミリア・ロマーニャ州のタイル工房でつくられたもの。
家族経営のこの工房でつくられた「スパークル」というタイルは、ステンドグラスをランダムに貼り付けてモザイクにし、水彩画のような色合いを実現しています。

光の当たり具合や使われる場所、目地の色などによって異なる表情を見せるのもタイルの魅力のひとつ。 黒の目地材が使われたキッチンのタイルは、クォーツストーンの天板とつややかな光沢のあるタイルとの組み合わせでガラスの透明感が強調され、清潔感のある印象を与えています。

光の当たり具合や使われる場所、目地の色などによって異なる表情を見せるのもタイルの魅力のひとつ。
黒の目地材が使われたキッチンのタイルは、クォーツストーンの天板とつややかな光沢のあるタイルとの組み合わせでガラスの透明感が強調され、清潔感のある印象を与えています。

クリームイエローの塗り壁にあわせて白い目地で仕上げた洗面台のタイルは、それぞれのピースの優しい色合いが活きてあたたかみのある空間に。 手作業であえて不揃いにカットされたタイルの凹凸も素朴な風合いを醸し出しています。

天然木との相性にも優れる自然素材のタイル

石や土が原料の自然素材であるタイルは、木との相性も優れています。
窓や建具、天井などに無垢のパイン材がふんだんに使われているスウェーデンハウスは、年月とともにパイン材が徐々に飴色に変化していきます。
素材の表情を活かしたタイルは空間に違和感なく溶け込むため、内装リフォームの素材にも適しています。

欧米のホテルのようなタイル張りのバスルーム

バスルームは欧米のホテルのように床も壁もタイル張りで仕上げました。
トイレ脇の壁にアクセントとして白系大理石の代表ともいえるイタリア産のビアンコカララを使ったモザイクタイルを取り入れました。

ゆったりとくつろげるように、バスタブとシャワーブースを分けています。

最終的に空間を創り上げるのはタイル職人の技

形の不揃いなモザイクタイルやピースによってばらつきのある輸入タイルを組み合わせて空間を仕上げるのは、最終的にはタイル職人さんの技術と経験によるところが大きくなります。
スウェーデンハウスリフォームでは安心して施工をおまかせできる職人さんに工事を依頼しています。



いかがでしたか?
素材もデザインもバリエーション豊かで、表現の可能性が無限大に広がるタイル。
内装をリフレッシュする際、選択肢のひとつとして考えてみても面白いかもしれません。

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