北米輸入住宅をリフォーム!
ご夫婦の暮らしにあわせて理想のレイアウトを再構築
その思い切った計画に、最初はご主人も「これから夫婦2人で住むのに、増築⁈」と驚いたとか。
お子さんたちが独立され、定年を迎えられたご主人と奥様で快適に過ごせるようにと計画された、北米輸入住宅のリフォーム実例をお届けします。
リフォーム面積 | 32.07㎡(9.7坪) | 築年数 | 36年 | |
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工法・構造 | 2×4 | 工期 | 約5ヶ月 |
動線をスムーズにすることが、快適な暮らしを実現するカギ
もともとは南側にリビング、北側にキッチンがあったA邸。独立型キッチンで、家族がリビングでくつろぐ間も奥様はひとり寒いキッチンで作業をしなければなりませんでした。リビングへお茶を運ぶにしても、ダイニング、玄関のある寒い廊下を通らなければならず、途中でこぼしてしまったり冷めてしまったりしないか気掛かりだったとか。庭でバーベキューをするときも、食材を運ぶのに大変な思いをされていました。
お友だちとホームパーティーをされることも多いAさんご夫婦。以前はその趣も気に入っていたというログハウスが活躍していたそうです。今回はその場所を利用して増築をされました。
キッチンやリビングから眺められる庭をセカンドリビングに
増築部分は眺めのいいダイニングキッチンに。リビングとダイニングキッチンで庭を囲むようにレイアウトされており、家の中からも季節の移ろいやライトアップした庭を楽しめるようになりました。キッチンからすぐに庭へ出られるので、セカンドリビングとして活躍しています。
キッチンからバスルームの様子がわかる安心感も
入浴中のヒートショックなど、お風呂は家の中でも一番事故が多い場所だと言われています。これから歳を重ねていくにあたって、入浴中に万が一のことがあっても、夫婦でお互いの様子がわかるように、ドアを開ければキッチンからバスルームまで一直線に見通せる間取りにしました。
もともとは温泉好きのおふたりが「タイル張りの寒いお風呂を、この際、足がのばせるお風呂にしたい!」と計画したのがリフォームの始まり。新しいバスルームには暖房機能もついたことで、ヒートショックが心配だったバスタイムも暖かく過ごせるようになりました。
限られたスペースを有効活用したサニタリールーム
少々手狭だった洗面台は、洗濯機を階段下収納があった場所へ移動してゆったりした幅に。隣にパウダースペースも設け、壁面にはモザイクタイルでアクセントを加えました。
細かなところにも空間デザインへの配慮が
ブルーグレーを基調にした壁面と白の建具枠でまとめた新しいサニタリールーム。玄関ホール側はダークブラウンが使われているので、ドアの色を白にするとその部分が浮いてしまいます。そこで、1枚のドアをサニタリールーム側は白、玄関ホール側はグレーに塗り分けました。
玄関ホール正面の一角には、隣室からの明かり取りにもなるガラスの飾り棚を設置しました。暗かったホールにも光が差し込むようになっただけでなく、小物を飾るギャラリーのような役目も果たしています。
これまで住んできて気になっていたところが細かく修正できたのも、今回リフォームに踏み切って良かった点だというおふたり。デザインの美しさと機能性を兼ね備えた住まいに仕上がりました。