陽光がふり注ぐ大空間!
好きなものだけに囲まれたセカンドライフ計画
現役時代はそれぞれに多忙な日々を過ごされてきたTさんご夫婦。
定年後、ご夫婦でゆっくりご自宅で過ごされる時間も増えてきた中で「これからの人生が楽しめる理想の家をつくりたい」という思いがだんだんと強くなってきたといいます。
こだわりのリフォームの一部始終をご紹介します!
築年数 | 約29年 | 工期 | 約4ヶ月 | |
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リフォーム面積 | 135.12㎡(40.87坪) | 構造・工法 | 木造(在来工法) |
リフォームで建物全体の断熱・気密性を高めたことで開放的な理想の家が実現
真夏も真冬も快適な家づくりに一役買ってくれたのは、スウェーデンハウスオリジナルの木製サッシ3層ガラス窓。
すべての窓をスウェーデンハウスの窓に交換し、断熱材をしっかりと施工。建物全体の断熱・気密性能が向上し、間仕切りの少ない大空間でも温度差の少ない家が実現しました。
リフォームでこだわったのは、明るく開放的なこの大空間。もともと1階にはリビングとキッチン、和室があり、位置もほとんど変わっていませんが、間仕切りがなくなったことで驚くほど印象が変わりました。
構造上、取り払うことのできない柱を壁にせず、あえて柱と補強の筋交いの姿を見せることで、デザイン性のある開放的な空間になったのです。
格子戸で程よく仕切られた和室は、小上がりにして掘りごたつを設置。格子戸と襖の間には遊び心のあるスペースを設けました。
お客様にも「旅館のようにくつろげる」と大好評なのだとか。
2階へ上がる階段も吹き抜けにし、可能な限りオープンな空間を追求できたのは、今回のリフォームによって建物全体の断熱・気密性を高めることができたから。
以前は冬に廊下へ出ると震えるほど寒かったといいますが、これだけ間仕切をなくしても、冬はリビングのエアコンとガス暖炉で、夏は2階のエアコン1台で家全体の冷暖房がまかなえるようになったといいます。
吹き抜けの階段を上がると、ご主人の書斎が。
そしてキッチンのすぐ隣には奥様のアトリエも。
キッチンは構造上、残る柱もうまくデザインに取り込んで、空間のアクセントに。
理想通りのオープンキッチンが完成しました。
ブルーを基調とした寝室には、クローゼットスペースを併設。
圧迫感が生まれないよう、壁で区切らずに上部が開いた据え置きの棚を設置しました。目隠しにもなり、すっきりした印象に仕上げられています。
元々子供部屋だった2階の部屋は、独立されたお子様が帰省された際に使えるゲストルーム兼くつろぎスペースに。ベランダに面した窓からはやわらかな光が差し込みます。
以前は1階にあったバスルームと洗面所を2階に移動し、洗濯機からベランダまで一直線につながる動線を確保。
階段を使って洗濯ものを上げ下ろしする必要がなくなりました。
家族が使うプライベート性の高いトイレは、ホテルのようにあえて入口のドアを設けないオープンな仕様に。
将来、介助が必要になることがあっても安心の設計です。
愛着のあるものだからこそ新しい空間にも取り入れて
もうひとつのこだわりは、リフォームだからと何もかも新しくしてしまうのではなく、そこに家族の歴史も織り交ぜていくことでした。
以前は玄関で使われていたガラスの意匠が美しい親子ドアは、リフォーム後の空間でも新たな役目が与えられ、インテリアのアクセントになっています。
お住まいとともに29年、庭で大きく育った白樺の木は、ウッドデッキのデザインの一部に。
建物を新しくつくり替えても、そこに住むおふたりのセンス、「好きなもの」が揺るがない限り、こうして新しいものも古いものも一体となるもの。
おふたりにとって居心地のいい住空間は、これからのセカンドライフの原動力となりそうです。