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2024.10.03

築30年のスウェーデンハウスのリフォームの裏側、解説します!

大掛かりな間取りの変更はせずに、「キッチンや洗面台の向きを変える」「1箇所だけ壁を取り払う」など、ちょっとした工夫で暮らしやすさや空間の印象を大きくブラッシュアップしたS邸。
大型液晶テレビなど、新築当初にはなかった家電をどのように空間の中に取り込むか、こうしたポイントも設計の腕の見せどころです。

POINT1|キッチンのカタチ、スペースを見直して使いやすく

I型、L型、アイランド型など、キッチンにはさまざまなレイアウトがあります。
リフォームではもともとのキッチンの広さや配管の位置などの制約条件はあるものの、選ぶポイントとなるのは“そこに暮らすご家族がキッチンをどう使いたいか”ということ。
家族構成にあわせた収納量はもちろん、キッチン家電や調理道具の多さ、キッチンで同時に作業をする人数などはそれぞれ異なります。

新築時はコの字型のセミオープンキッチンだったS邸。
窓の外を眺めながら下ごしらえや洗い物ができ、作業台も広く使えるというメリットもありました。

今回のリフォームで重視されたのは、リビング・ダイニングで過ごす家族を見守ることができ、娘さんと一緒にお菓子作りができるキッチンにしたいという妻のS子さんの思い。
2列型にすることでキッチン内が広くなり、2人で作業しても十分なスペースができました。
吊戸棚を外して、開放的なオープンキッチンになりましたが、代わりにトール型のキャビネットを壁面に配して、十分な収納力を確保しています。

POINT2|洗面脱衣室には十分なリネン庫を

お風呂から上がったときに体を拭くタオルを収納するためのリネン庫。
洗面脱衣室に容量の大きなリネン庫があれば、タオルだけでなくパジャマや下着なども収納でき、お風呂の前にわざわざ部屋に取りに行く手間も省けます。

リフォームでリネン庫を設置したいと思っても、洗面脱衣室が狭いからとあきらめていませんか?
壁面を上手に使えば、大容量のリネン庫も夢ではありません。

S邸では洗面脱衣室入口のドアの裏側のスペースに、壁面収納を設置。
パジャマや下着類はチェストにしまい、体を拭いたあとに取り出せるようにしました。
パネルヒーターの上部には、タオルをかけられる竿を取り付けることで、濡れたタオルを乾かすこともできます。

洗面化粧台と同じ仕様にして、デザイン的にも統一感が出るように配慮しています。

POINT3|造作テレビボードは配線隠しの目的も

30年前と大きく形を変えたのがテレビ。
昔はリビングのコーナーにテレビ台を置いて箱型ブラウン管のテレビを置くのが主流でしたが、現在は薄く大きな液晶テレビがほとんどです。Sさんもリビングのどこにテレビを置いたら良いか、悩まれていました。

そこで、もともとブラウン管のテレビが置いてあった場所に、造作テレビボードを提案。
素材には木の空間にもなじむタイルを選びました。家族が集うリビングの中心に設置するものなので、昔、北海道の邸宅で使われていたレンガ造りの暖房器具「ペチカ」から着想を得ています。

液晶テレビのみならず、30年前と比べ、ブルーレイレコーダーやオーディオ機器、ゲーム機などリビングに置かれるAV機器は増えています。
家具の後ろの見えない場所にケーブルを隠しているご家庭も多いと思いますが、ホコリもたまりやすく悩みの種になっているのではないでしょうか。

そこで、造作テレビボードの内部に電気配線を仕込みました。

液晶テレビを架ける金具を設置する場所は、重量に耐えられるようにしっかり補強し、上部には間接照明の器具を入れ込んでいます。

POINT4|空間を広く見せる鏡の効果

最後に、鏡を使って空間を広く見せるアイデアをご紹介します。
玄関など限られたスペースに大きめの鏡を設置すると、視覚的な効果で空間に広がりを持たせることができます。

ご自身でも設置はできますが、重量がある鏡は補強が入っている壁に設置する必要があります。
どこに設置したら良いかわからない場合はご相談ください。

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