「夏、涼しい別荘に母を迎えゆっくり過ごしたい」
家族の願いをかなえるバリアフリーリフォーム


- 建物タイプ
- カテゴリ
-
- 所在地
- 長野県
- 構造
- スウェーデンハウス
- 築年数
- 約15年
- リフォーム費用
- 約3500万円
After
家族が集まるダイニングの中心に移設したキッチン。カウンターにアクセントを添えたタイルは、オーナー様が自ら取り寄せたもの。
Before
After
増築に合わせ、リビングダイニングにキッチンを移設。キッチン本体や換気扇など使える部分は残し、カウンターや扉、コンロなどを交換することで新品同様のキッチンに生まれ変わりました。
Before
After
天窓の光が降り注ぐ位置にキッチンを移設。明るいキッチンに仕上がりました。
Before
After
もともとキッチンがあった場所は、くつろぎスペースに。本を置くスペースを確保するため、壁面上部に棚を設けました。
Before
After
ユニットバス自体の性能が向上したため、寒冷地でもバスルームの段差を解消できるようになりました。
Before
新築当初、寒冷地仕様で段差のあったバスルームの入口。
After
トイレの扉を開き戸から引き戸に変更。スペース自体も広げ、介助しやすいようにしました。
Before
After
暖炉は建築基準法の改正により、現在の法律に合わないものとなっていたため、位置などを変更。お施主様が手配された黒いタイルがアクセントとなっています。
Before
After
増築部分やウッドデッキは敷地内の植栽を効果的に取り込めるように配置。季節を通して自然豊かな環境を楽しめるようにしました。
Before
After
庭の白樺の木は一部を残し、ウッドデッキの中に組み込まれるように設計。夜はライトアップできるように照明を配置し、白樺をぐるっとベンチのように取り囲んで、腰掛けられるようにしました。
Before
After
車椅子でも移動できるように、ウッドデッキにスロープを設けました。
Before
リフォームのポイント
家族そろって快適に過ごせる別荘にするため、
バリアフリーもしっかり配慮。
お父様が生前アトリエとしてお使いだった別荘を、増改築で家族そろって楽しめる空間へとリフォーム。夏の間、涼しい軽井沢でお母様にのんびり過ごしてほしいというオーナー様のご希望をかなえるために、スロープの設置や介助のできるトイレ・バスルームなどもしっかりと整備しました。
敷地内の豊かな植栽を効果的に取り込んだ設計。
自然に恵まれた環境を活かすために、ウッドデッキにもともとあった白樺の木を残したり、庭のもみじを眺めながらくつろげるスペースを配置したり。敷地内の植栽を効果的に取り込んだ設計を行いました。外観の色は、緑が映える赤を選択しています。
位置と色づかいを工夫した玄関
以前の玄関は開けるとすぐにリビングが広がっていましたが、増築後の玄関は室内の様子が見えないように設計。建具には、空間を広く見せる効果のある白を採用しました。
ゆとりある設計で空間に遊びを
エントランスのデッキ部分にも遊びのスペースを。椅子とテーブルを出して、お茶を飲んだり、のんびり読書を楽しんだりできるようになっています。
庭の緑を堪能できるリビングスペース
増築部分のリビングスペース。庭の緑を眺められるように三面に窓を設置。柔らかな光が差し込むくつろぎの空間となりました。
深い色合いの床材とも合うパイン材の扉
床材は落ち着いた風合いのウォルナットに変更。スウェーデンハウスのパイン材の扉や窓枠とも相性がよく、お部屋のイメージが変わりました。
大人数での利用を想定した設計
増築部分はリビングダイニングとゆるやかにつながるように設計。大人数で別荘を利用したときに、就寝スペースとしても使えるように、3枚の引き戸で空間を仕切れるようにし、玄関の脇にもトイレを配置しました。
バスルームを広げ、介助スペースを確保
介助スペースを取れるようにバスルーム自体を大きくし、開口部を広げて移動しやすいようにしました。
リフォームされたオーナー様の声
スウェーデンハウスオーナー様の声
どこへも出かけず別荘でのんびりしたいとき、キッチンで過ごす時間は意外と長いもの。リビングダイニングの中心にキッチンにしたことで、家族と会話を楽しみながら食事の支度をできるようになりました。思い出のある白樺の木をウッドデッキの中に組み込んだり、こちらの希望を超える設計や提案をしていただき、満足しています。
スタッフの声
設計に際しては、ウッドデッキの配置や窓の位置など、豊かな自然環境を効果的に取り込みながら増改築することを第一に考えました。技術の進歩により可能となった寒冷地仕様のバスルームの段差解消や、法律の改正により必要となった薪ストーブの位置変更など、ご要望以外にもプロとしてオーナー様にお伝えしなければならないことを意識して提案するように心がけました。ご家族でこの別荘の四季を楽しんでいただけることを心から願っております。